ページの先頭に戻る

外で使う「車イス」と環境のバランスを考える

 皆様いかがお過ごしでしょうか。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。
年明け1回目は前回の続きです。

車いすの選び方のポイント外出編

家の外で使う場合は本人の心身機能のほかに、「家の外の環境」や「誰が車いすを操作するのか」を確認します。
短距離であったり、舗装された道路を移動するのであれば、タイヤの直径が小さくても支障がありません。凹凸な道や長距離であればタイヤの直径が大きい自走用の製品が安定性に優れ、乗っている方の身体に伝わる振動も小さくてすみます。身体に痛みがある方の場合は特に配慮が必要でしょう。
 長時間座っている場合は「乗り心地のよさ」が重視されます。そのため車いすのそれぞれのパーツが調整できるモジュール型と呼ばれるものがあります。この車いすは座っている姿勢が保てない方が利用する場合も有効です。背もたれや座面のシートの部分をマジックテープなどでパーツの具合を調整して、利用者の身体に合わせたり他の部分も幅や高さを細かく調整できるものです。ただし機能が多いと車いす自体の重量が増え、乗る方の体重と合わせるとかなりの重さにになるため、操作するには大きな力が必要になります。
機能性は理解しても介護力によっては使うことが難しい場合もあるので、介護者の介護力も考慮しましょう。一般的な車いすにクッションなどを利用して座り心地を改良する場合もあります。
 車いすの種類が決まったら、サイズを合わせます。長時間車いすを使用するときに正しい姿勢を保てないと、利用者が苦しくなったり身体の変形を助長させてしまうことがあります。身体の大きさと車いすのサイズ(シートの幅、背もたれの高さ、フットサポートとシートの間隔など)を合わせるため必ず実際に製品に座って確かめてください。


投稿日: 2016年1月6日
カテゴリー: スタッフブログ|初めて介護をする方へ|福祉用具|障害者総合支援 | 投稿者:

コメントは受け付けていません。