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「●●●」という気持ち

皆さん、こんにちは。
私は現在小規模多機能施設「おもてなし」の研修にきています。慣れない施設での経験は、訪問して行う介護との違いを日々感じながら仕事に励んでいます。
訪問では、寝たきりの利用者様の食事を調理して配膳、食事介助、下膳、洗い物などをヘルパー1人が行っています。ですが「おもてなし」では、調理の工程の一部をご利用者様に任せています(職員が見守りながら行っています)。全てを職員が全部やってしまう方が早く食事も出来上がりますし、手間もかかりません。ですが、ご利用者様にやっていただいたほうが食事中の話題にもなりますし、ご自宅では持てない役目を持って過ごす事ができます。そうすることによって、普段は持てなかった自信を取り戻していただくための支援につながります。

「おもてなし」に通っている利用者様の中には、足腰に自信がなくなってきた、ご家族と暮らしているなどの理由でご自宅では家事をする機会がなくなってしまった方々がいます。
おもてなしの他施設との大きな違いは、私たち介護職員が「してあげる」のではなく、ご利用者様の残っている力を引き出し自分で出できることはやっていただくということを重視して支援している、ということです。
たとえば、調理の際にはまな板と包丁、ボウルをもって座っている利用者様のところへ行き、野菜を切るのをお手伝いしていただきます。その他にも、洗濯物を干す、たたむ、食器洗い、食器拭きなど、私たちなら普段やっていることでも高齢になってくると途端に家事をやる機会が減ってしまうのです。

私たちは、ご利用者様が何を求めているのか、調理のお手伝いも強制的にやるのではなく、最も尊重する事は、ご利用者様の気持ちなのです。この人にはこんな支援がいいのではないか?様々なことは考えてみますが、最終的に決めるのはご利用者様なのです。


投稿日: 2016年3月7日
カテゴリー: おもてなし|スタッフブログ|初めて介護をする方へ|訪問介護 | 投稿者:

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