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「ご利用者様が振り込め詐欺に！」ヘルパーが考えること
「こないだ、変な電話があったんだけど・・・。」
詳しく話を聞くと、どうやら怪しい内容・・・。
もしかして「振り込め詐欺」？
たまたま今回はだまされなかったそうですが、その時は不安で夜も寝られなかったそうです。
身近にいらっしゃるご利用者様も、こうした心配をしながら日々の生活をされています。
今回は介護の仕事と少し離れますが、「振り込め詐欺」を考えます。
「振り込め詐欺」を知っておく
「振り込め詐欺」とは、いろいろな人に会うことなく電話やFAX、メールなどを使う手口の詐欺をいいます。
東京都だけでも平成26年中の被害総額は、80億円にのぼるそうです。
「振り込め詐欺」の手口はいろいろあります。
【オレオレ詐欺】
電話を使って家族、警察官などを装い、「お金を貸して欲しい。」や「事故を起こしてお金が必要。」などと言って、現金を預貯金口座に振り込ませたり、被害者と直接会って、現金やキャッシュカードなどを手わたしで受け取るなどしてだまし取る詐欺を「オレオレ詐欺」といいます。
【還付金詐欺】
「税金の還付に必要な手続きです。」などを装って、被害者に銀行やコンビニなどのATMを操作させ、口座間送金によってだまし取り、不法な利益を得る詐欺を「還付金詐欺」といいます。
【架空請求詐欺】
郵便、インターネットなどを使って不特定多数の人に対し、架空の料金請求書などを事実の内容と偽り送付し、現金を口座に振り込ませるなどしてだまし取る詐欺を「架空請求詐欺」といいます。
【融資保証金詐欺】
実際に融資する意思がないにもかかわらず、融資する内容の文書などを送付して、保証金などの名目で現金を口座に振り込ませるなどしてだまし取る詐欺を「融資保証金詐欺」といいます。
また、最近では「マイナンバー」をかたる電話が増えているそうです。
「振り込め詐欺」から守るために
警察から、数多くの対策が挙げられています。
・家族とは前もって「電話での呼び掛け方」や「合言葉」を決めておきましょう。合言葉は「家族や身近な親戚しか知らないこと」「慌てても簡単に思い出せること」「絶対に忘れないこと」「学校名簿、会員名簿などに公開していないこと」などがよいでしょう。
・離れて暮らしている家族と普段から連絡をし、信頼関係を高めておきましょう。
・本人の携帯電話番号や勤務先の電話番号、友人の連絡先などを把握して、いつでも確実に連絡が取れるようにしておきましょう。
・いつも留守番電話をセットし、電話がかかってきても電話に出ずに留守番電話で受け、録音されている留守番電話で話をさせ、合言葉が確認できたら電話を取りましょう。
・「携帯電話の番号が変わった」「携帯電話を無くした」「別の電話（友達、同僚、上司、知り合い、会社の携帯電話または固定電話）を使っている」という電話には一度切り、元からの電話番号にかけ直しましょう。
・ナンバーディスプレイ（着信した時、相手の電話番号を電話機に表示する機能）を活用しましょう。
・ATMの利用限度額を引き下げましょう。
・クレジットカードなどのキャッシング枠を0円に設定しておきましょう。
・銀行、クレジットカード会社、警察、裁判所などを名乗ってカードの暗証番号やインターネットバンキングの契約番号、パスワードを聞き出そうとすることに注意しましょう。
・警察や裁判所が、家ごとに訪問や電話で個人情報やマイナンバー（個人番号）を聞き出すことはないことを意識しておきましょう。
・警察が家ごとに訪問やATMで預金通帳やキャッシュカード、クレジットカード、現金、預金通帳、印鑑、払い戻し請求書、本人確認書類、マイナンバーカードを預かったり、調査することはないことを意識しておきましょう。
・警察や弁護士、裁判所を名乗る電話があった場合は、相手の名前や電話番号を名乗らせてから一度電話を切り、番号案内などで電話番号を調べることをしましょう。
・警察が示談の仲介や保釈金を要求することはないことを意識しておきましょう。
・心当たりのないところや同居している家族宛てに代金引換郵便が届いた場合は、受け取りをいったん保留し、すぐに家族に心当たりがあるか確認してから受け取り、心当たりがない場合は受け取りを拒否しましょう。
ヘルパーとして
「振り込め詐欺」に対して、介護のお仕事とは少し離れているかもしれません。
しかし、身近にいらっしゃるご利用者様が不安になって話した時に知っていれば、ヘルパーとして小さなお役に立てるかなと思います。
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