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~食べた後でも「食べていない!」~食事に対する考え方

これは、認知症の人によく見られる症状です。
なぜ、食事を摂った後に「食べていない」と言うのでしょうか?
原因として、食べた事自体を忘れてしまう事や脳の満腹中枢に障害が及んでいることが考えられますね。もしくは、何か心理的に不安に思うことがあって症状が強く出てしまっているのかもしれません。

気持ちを尊重して対応しましょう

目の前には空っぽのお弁当。明らかに食べたとわかる状況であっても、食べていないという訴えを否定されてしまうと、不安が強くなります。
こんな状況に遭遇したら、まずは「食事をしたいという」気持ちを尊重して接する事が重要です。否定するのではなく「今準備をしているので、もう少し待ってくださいね」や「3時になったらおやつにしましょうね」などと答えてみましょう。
あなたの食事のことをきちんと考えているという姿勢を伝えて、安心させてあげてください。気持ちのない対応をすれば、きちんと相手に伝わってしまいます。

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上手に関心をそらしましょう

食事を訴える気配を感じたら、食事以外の話題をすぐに持ち出しましょう。その方の趣味や日常的な会話をすることによって、食事の事から気分を変えてもらうこともできます。
食事のことしか頭にない状態であれば、思うようにいかないことによって不安も募ってしまいます。

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不安を取り除きましょう

何度も「食べていない」という人の背景には、自分を見る人の目が変わったと感じ、自分だけ食事の仲間に入れてもらえないといった被害妄想を抱えている場合もあります。できるだけ傍にいて、話に耳を傾けることで、食事の訴えが減る事もあります。
独居で一人で暮らしている方などは、外に出る機会も減ってしまい中々人と話をする機械が少なくなってしまいます。そうなれば、認知症の人に関わらず、人であれば当然寂しさを感じます。認知症の人であるという壁を作らずに接する事が重要です。


投稿日: 2016年2月5日
カテゴリー: おもてなし|スタッフブログ|初めて介護をする方へ|訪問介護 | 投稿者:

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